インフルエンザ脳症は、インフルエンザの中でも最も怖い早期合併症の一つです。
特に、1~5歳の乳幼児の発症率が高く、予防方法はなく突然現れます

ただでさえ小さな子ども。
もし、インフルエンザにより、痙攣などの症状がでたときに
インフルエンザ脳症ではないか?と、慌ててしまうと思います。

ですが、インフルエンザ脳症の事をわかっていると、
少しは安心できるのではないかと思います。

そう思い、今回は、インフルエンザ脳症について
症状や注意すること、治療方法を、調べてみました。

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インフルエンザ脳症の症状は?

インフルエンザ脳症による症状は、痙攣・意識障害のような神経症状です
インフルエンザによる熱がでて、数時間から1日ほどで症状がでてくるのがほとんどなので、
特に、熱がでたときは注意して子どもの様子を見ておきたいですね。

また、インフルエンザには2種類の痙攣があります。
ひとつは、高熱による痙攣(熱性痙攣)。
もうひとつは、インフルエンザ脳症の痙攣です。

見分け方は
・痙攣時間
15分以上痙攣が収まらない場合、インフルエンザ脳症の可能性があります。

・左右非対称の痙攣ではないか
・短時間に何度も痙攣を起こしていないか
この場合も、インフルエンザ脳症の可能性があります。

ガクガクと震えたり、白目を剥いたりと心配になる痙攣。
親御さんが冷静になり、しっかりと様子を見れるといいですね。

インフルエンザ脳症 症状 1

また、他にもインフルエンザ脳症には症状があります。

意識障害
意識が朦朧したり、ぐったりとした様子で呼び掛けにも反応できない。など

異常な言動
泣いたり、怒ったりと感情の起伏が激しい。
奇声を発したり、落ち着かない。
あるものが見えなかったり、逆にないものが見えたりと幻覚をみる。など

このような症状が続くと、命につながる症状になるので注意が必要です。

子どもが高熱というだけでも焦ってしまうのに、
合併症のインフルエンザ脳症のような症状がでてしまったら、
もっとも焦ってしまいますよね。

しかし、冷静になり子どもの症状をしっかりみて、
メモなどできるとお医者さんでも状況が話しやすくなりいいかもしれません。

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インフルエンザ脳症で注意が必要なことは?

・痙攣しているとき

熱性痙攣、インフルエンザ脳症の痙攣、
どちらの痙攣時にも体を揺すったり、大きな声で呼び掛けたりするのはNGです。
こういった外部から刺激をしてしまうと、逆に症状が悪化してしまうからです。

また痙攣時には、衣服をゆるめ呼吸をしやすくします。
そして、嘔吐をすることもあるので体を横向きにし、
嘔吐物が喉につまらないようにします。

痙攣時間・痙攣中の体の様子・体温・意識が戻るまでの時間
を、メモをしておくとお医者さんにかかられるときに、
スムーズに診察してもらえると思います。

・解熱剤の使用

インフルエンザ脳症の時には解熱剤の使用はNGです。
子どもが高熱がでてしまったとき、
心配になり解熱剤で熱をさげてあげたいと思いますよね。

ですが、解熱剤の種類によってはインフルエンザ脳症を悪化させてしまったり、
また、インフルエンザ脳症の原因になるのではないかと
言われている成分が入っているものもあります。

市販薬を自分で判断して使わず、
必ずお医者さんで処方された解熱剤を使うようにしましょう。

とても、怖いインフルエンザ脳症。
もし、かかってしまったらどのような治療がされるのでしょうか?

インフルエンザ脳症 症状 2

インフルエンザ脳症の治療方法は?

インフルエンザ脳症の治療方法は、
主に「脳低体温療法」「ステロイド投与」といった治療方法があります。

インフルエンザ脳症を発症するのは、一万に一人とされています。
決して多い数字ではありませんが、
もし発症してしまったら早期発見・早期治療が大事になります。

少しでも気になれば、最寄りの小児科医やかかりつけ医に相談するようにしましょう。


インフルエンザ脳症は、後遺症になったり、
なぜかかってしまうかわかっていないところもある病気です。

まずは、インフルエンザにならないように
注意していかなければならないなぁと思いました。
また、自己判断で解熱剤を使わないようにしなくてはいけないと思いました。

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