サンタがトナカイに乗ってるのはなぜ？

ふくよかな体に赤い服を着て、長く白い髭を生やしたおじいさん。
そう、サンタクロースです。
そんなイメージのサンタクロースですが、クリスマスにはなぜ、
トナカイの引いたソリに乗ってプレゼントを配っているのでしょうか？

サンタクロースとトナカイは、クリスマスにはかかせない存在。
ですが、知らないことばかりでした。
なので、今回は

トナカイがソリを引くようになった由来
トナカイの名前は？数は？
赤い鼻のトナカイの名前は？由来は？

を、調べてみました。

クリスマスイブに、サンタクロースを乗せたソリを引くトナカイ。
なぜ、ソリを引くようになったのでしょう？

それは、19世紀に出版された｢聖ニコラスの訪問｣という本が始まりなのでは。と、言われています。
この本には、サンタを乗せたソリをトナカイが引いているという事が書かれています。

なぜ、トナカイか..というのは、ハッキリとした理由は分かっていないそうですが、もしかしたら
トナカイの大きな角が羽のように見えることから、空を飛び、
ソリを引くのに最適な動物だったからなのではないかと言われています。

こちら、トナカイの動画です。

大きくても2メートルと、大体人間と同じくらいのトナカイですが、
こちらの動画のトナカイは、それ以上ありそうですね。
こんなに大きいと、太ったサンタが乗ったソリも軽々と引けそうですね。

聖ニコラスの訪問では、サンタを乗せたソリをトナカイが引いている絵が描かれています。
そこに描かるているトナカイの数は8頭。
この本から8頭のトナカイがソリを引くというのが一般的になったそうです。

この8頭のトナカイには、名前もあるそうです。

時速80キロと、すごい速さで走るトナカイ。
サンタの乗ったソリをひくトナカイは、
1頭だったり8頭だったりと数はまちまちですが、名前があるそうです。

1823年、アメリカの新聞に搭載された詩｢サンタクロースが来た｣。
こちらにも8頭のトナカイが登場するのですが、トナカイ達の名前はこの詩が由来だと言われています。

若くて元気で力強いイメージのトナカイ
ダッシャー(突進する・急ぐ)
ダンサー(踊る・跳ね回る)
プランサー(威勢よく進む)

おしゃべりで威勢のいいメスのトナカイ
ヴィクセン(メスのきつね・口やかましい女)

幻想的なイメージのトナカイ
コメット(ほうき星)
キューピッド(ギリシャの恋の神)

勇敢なイメージのトナカイ
ドンダー(雷)
ブリッツェン(フラッシュ)

トナカイの名前の意味は、匿名で送られて来た詩のため分からないそうですが..
こんなイメージをもつことができますね。

この8頭の他にも、もう1頭トナカイがいるそうです。

下の動画は、赤鼻のトナカイです。

この歌に出てくる赤鼻のトナカイ。
このトナカイが9匹目のトナカイ・ルドルフと言われています。
ルドルフは、1番の後輩。
既に物語や詩などで活躍していた8頭のトナカイの後に産まれました。
そして、ルドルフが産まれた話にはとても、悲しく感動的な物語があったのです。

シカゴに住むコピーライターのロバートには、妻と娘がいました。
妻エヴリンは、娘のバーバラが2歳の時に病に倒れてしまい、
ロバートの給料は治療費や薬代になくなり、決して楽とは言えない生活をするようになりました。
妻の病もよくならず、娘のバーバラも心配する日が続きました。

1939年12月のある日。
4歳になった娘がロバートに尋ねました。

｢私のママは、どうしてみんなと違うの？｣
それは、母親に甘えたい時期なのになかなか甘えられず我慢をしていた娘の一言でした。

｢みんなと違う｣
この言葉は、病弱で辛い思いをしてきたロバートの子供時代に、
自分自身に思っていた言葉だったのです。

娘に寂しい思いをさせている..そう、気づいたロバート。
娘を喜ばせたい、その気持ちで｢赤鼻のトナカイ｣の話しを即興で作り、娘に話しました。
みんなと違うけど、誰かの役にたてる。幸せになれる。と、いう話しに娘は大喜びでした。

そして、この話は娘のお気に入りの物語となりました。
そのため、ロバートは娘の為にこの物語を本にまとめプレゼントしたのです。

その後、ロバートが務めている会社のパーティーで
この物語を朗読したのですが、会場からは割れんばかりの拍手！
そして、評判の良かったこの物語は会社の宣伝冊子として無料で配られ、
そこから世界に広がったと言われています。

本を作っている途中、妻のエヴリンは亡くなってしまったそうです。
それを娘と乗り越え、本を作り上げたのです。
ルドルフは悲しさの中、娘を喜ばせたいというお父さんの優しい気持ちから産まれたのですね。

サンタのトナカイは、こういう物語の中から産まれたのですね。
それぞれに名前や意味があり、それぞれに物語もあるのには、
子供達に夢を運ぶクリスマスにピッタリだと思いました。