お正月は、新しい1年を運んできてくれる年神様をお迎えするための行事です。
年神様は、1年の幸せや生きる力を分けてくれる神さまでもあります。
年神様をお迎えするためのお正月ですが、家の門などに飾りをつけますよね。
門松・鏡餅・しめ縄(しめ飾り)の3種類が代表的なお正月飾りだと思いますが、
なぜ飾るようになったのでしょうか?
また、飾りにはどんな意味が込められているのでしょうか?
お正月をスッキリとした気持ちで迎えるため
門松
鏡餅
しめ縄
を、それぞれどんな意味があるのか調べてみました。
門松にはどんな意味があるの?
お正月飾りでも、一番存在感のある門松。
この門松にはこんな意味がこめられていました。
門松には、年神様が下界に降りてくる時の目印としての役割、
また、年神様をお迎えする準備が出来ていますよ!という意味がこめられ飾られるそうです。
目印としての役割がある為、門松は家の門など人の目につきやすい場所に飾ります。
また、門松に松が使われるのには、こんな理由がありました。
松は「常盤木(ときわぎ)」の1つです。
この常盤木とは、一年中緑の葉っぱが付いている木で、松の他には杉などがあります。
一年中緑の葉っぱがつく常盤木は、神様が宿る木として崇められていました。
そしてその常盤木の中でも松には、神様を祀るという意味や神様を待つという意味があり、
お正月の飾りのひとつの門松には松が使われるようになったそうです。
門松は、神様の目印。
そして、神様を待っている。
そんな意味がこめられ飾られるのですね。
では、しめ縄にはどんな意味がこめられているのでしょうか?
しめ縄にはどんな意味があるの?
色んな場面で使われるしめ縄。
このしめ縄にはこんな由来がありました。
太陽の神様である天照大神(アマテラス)が、ある日、悪さばかりする弟に怒り、
岩屋に閉じこもってしまいました。
太陽が隠れてしまうと、色んな人が困ってしまいます。
その為、天照大神の気を引き岩屋から出てもらい、
また戻らないようにするために、岩戸にしめ縄をつけ戻れなくしました。
しめ縄の由来には、このような神話があるそうです。
また、中国の「禁縄」が日本に伝わったというのが由来だとも言われています。
こういった神話や禁縄が元となり
しめ縄の「しめ」には、神さまが占める場所という意味があるそうです。
また、しめ縄には厄を寄せ付けないように願いがこめられているそうです。
なので、お正月のしめ縄は玄関に飾り、厄が入って来られないようにするのですね。
しめ縄はしめ飾りとも呼ばれますが、しめ縄に飾りをつけることからしめ飾りとも呼ばれるそうです。
では、鏡餅にはどんな意味があるのでしょうか?
鏡餅にはどんな意味があるの?
丸い形をし、二段重ねに飾られる鏡餅。
なぜ丸い形をしているのでしょうか?
それは、昔の青銅の丸い形をした鏡が由来となっているようです。
昔、鏡は神様が宿るものとされ、神道には欠かせない道具のひとつでした。
お正月で飾られる鏡餅には、神様の依り代としての役割があります。
その為、鏡よりも手に入りやすいお餅を鏡の代用とし、
青銅の鏡に似せた丸い形のお餅がお正月に飾られるようになったそうです。
また、2つ重ねられているお餅には、太陽と月が表されており、
円満に年を重ねられますように…という願いがこめられているそうです。
鏡餅を飾る場所は、特に人が集まるリビングなどに一番大きいものを。
神棚などには、それよりも少し小さいものを。
そして、お世話になる場所には小さな鏡餅を飾るようにするといいそうです。
色んな場所に鏡餅を飾るのは、日本では昔から家の中に神様がいると信じられているからです。
その為、1年よろしくお願いします。という意味もこめ、
鏡餅をお世話になる場所に飾るようになったそうです。
お正月飾りは、神様をおもてなしするためのものや、家族の幸せを願った意味で飾られるのですね。
お正月にあまり前のように飾っていた飾りですが、意味を知り、
しっかりと飾りをつけお正月を迎えたいと思いました。
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