お正月に飾られる「鏡餅」。
歳神さまのお供え物・依り代として飾るようになったそうです。

そんな鏡餅ですが、今はシンプルに二段重ねのお餅の上に
ミカンを置くという人が多いと思いますが、なぜミカンを置くのでしょうか?

また、豪華に飾られた鏡餅の飾りには意味があるのでしょうか?

色々わからないことだらけの鏡餅の飾りについて

鏡餅にミカンを置く理由
鏡餅の飾りの意味
鏡餅の飾り方

を調べてみました。

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鏡餅の上にミカンを置く理由は?

鏡餅の上にミカンが飾られる理由は、ミカンの色が関係していました

ミカンの色は「橙色」ですよね。
この「橙色」のだいだいと「代々」のだいだいが掛け合わさり
だいだい家が絶えず繁盛しますように…
と、子孫繁栄の願いが込められているそうです。
また、ミカンの色は太陽も表しているそうです。

こんな鏡餅のミカンですが、葉っぱがついている物が選ばれますよね。
なぜなのでしょうか?

葉っぱ付きのミカンは、冬なのに青々とし活力をイメージさせます。
そして、植物自体新しい葉っぱは残り、古い葉は枯れ落ちてしまいますよね。
この事から、家の中の子ども・若者が親や祖父母よりも長生きしますように。
と、そんな願いが込められているそうです。

何気なく置いていた鏡餅のミカンには、こんなに深く素敵な理由があったのですね。
では、ミカンの他に飾られる飾りにはどんな意味があるのでしょうか?

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鏡餅の飾りの意味は?

二段重ねのお餅を台に乗せ、飾りがつけられた鏡餅。
その飾りには、こんな意味がありました。

お餅を乗せる台「三方(さんぼう)」

この三方は、神前に物をお供えする際に使う儀式的な台です。
前と左右に穴が空いています。

三方の上にに乗せる紙「四方紅(しほうべに)」

白い紙の周りを赤で縁取られたこの紙は、1年の繁盛を祈願するものです。
赤は魔除けの色。
天地四方の神様を拝し災いを払うという意味があるそうです。

常緑樹のシダの葉「裏白(うらじろ)」

左右対象に葉が生えてくることから、夫婦円満
古い葉が落ちる前から新しい葉が出てくることから、家族の繁栄
表が緑、裏が白という葉から、心の裏表のない清廉潔白
そして、白髪になっても長生き。
こういう意味がこめられているそうです。

赤と白で作られる「御幣(ごへい)」

赤と白で作られる御幣には、四方向に手を広げ繁盛しますようにという願いが込められています。
また、赤色もあるので魔除けの意味でもあるそうです。
また、白1色の御幣も使われる事があります。

二段重ねのお餅

丸い形のお餅が重ねてあるのは夫婦円満
1年をめでたく重ねるなどの意味がこめられているそうです。

こう見ると鏡餅の飾りは、家族の幸せを願った意味のものが多いですね。
家族みんなが1年にこにこと過ごせたら幸せですね。

こんな素敵な意味をもつ鏡餅。
飾り方には決まりがあるのでしょうか?

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鏡餅の飾り方は?

詳しい飾り方は、こちらの動画を参考にしてみて下さい。

基本の飾り方は

・三方の上に四方紅を三方から垂れ下がるように乗せます。
三方がない場合は、トレーを代用に
四方紅がない場合は、半紙を代用にしてもいいそうです。

・譲葉(ゆずりは)や裏白の葉の白い方が前に見えるように2本乗せます。
地方により譲葉や裏白か違うようです。

・重ねたお餅をのせ、橙を乗せ完成です。
橙を乗せるが本来のようですが、もちろんミカンでもいいそうです。

動画の様に豪華な鏡餅も見栄えがよくいいですが、
家にあるもので作れる鏡餅は、準備に忙しいお正月にはいいですね。


家族の幸せを願った鏡餅。
なんとなく飾っていた鏡餅ですが、次飾るときは家族の幸せや健康を願いながら飾りたいと思いました。
また、地域により鏡餅の飾り方は変わって来るようなので、
この機会におじいちゃんやおばあちゃんに聞いてみようと思いました。

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