はいっ!
わがままでマイペースなB型のアナタ!
変わり者で二重人格のAB型のアナタ!
なんて、人聞きが悪いったらありゃしません。
いったい誰が言い出したのやらの血液型性格診断。
血液型の話になると肩身の狭い思いをしてきたBやABのアナタ。
A型の神経質ってのも言われて良い気はしないですよね。
今までよくぞそんなレッテルに耐えてきました。
今日はアナタ(とワタシ・B型)の名誉を守るためにも
いったい血液型性格診断にはどんな根拠があるのか、
信憑性はあるのかなどに迫ってみようと思います(`・ω・´)
そして人々から後ろ指を差される日々に終止符を打とうじゃありませんか。
なんて書いてる本人も、結構当たってる気がしているのはナイショです。
そもそも血液型性格診断が言われだしたのは?
今となっては一般的に言われている血液型と性格の関係、そもそもいつ誰が言い出したのでしょう?
まずはそこに迫ってみましょう。
昭和7年の論文
血液型と性格の関連説は昭和7年、古川竹二という学者が発表した
「血液型と気質」という論文が一番始めです。
なるほど、古っ!
当時、この論文が話題になり、日本陸軍の部隊分けの時にも考慮されるほどでしたが、
この論文は検証不十分、再現性も無いということで、結局は間違いとされました。
ドテッ!!ヽ(*゚ω。)ノ
昭和46年出版の本
次は昭和46年、「能見 正比古」というカッコイイ名前の人が書いた
「血液型でわかる相性」という本がブームになりました。
この著者は学者ではなく作家で、本を書くにあたって多くの人にアンケートを取ったようですが、
統計学的にも論理的にもメチャクチャで、統計と呼べるシロモノではありませんでした。
・・・のですが、多くの人が信じてブームになったのでした。
嗚呼、日本人・・・。
ともあれ、この時から血液型占いなどがメジャー化したようですね。
マスコミによる報道
その後、2000年代に血液型性格診断を扱った番組が相次いで放送されて定期的に話題になります。
有名なのが「あるある大辞典2」での、幼稚園児を対象にした実験。
見事に血液型によって、行動が分かれるという結果だったのですが、どうやら捏造だったようです。
あるある大辞典といえば、納豆の良さが放送されたらスーパーから納豆が消えたり、
バナナの回の後は日本中がゴリラと化してバナナばっかり食べたという、伝説のヤラセ番組。
どちらにせよ、テレビで繰り返し本物っぽく放送されれば、
視聴者が信じてしまうのも無理はないですね。
このあたりが血液型性格診断の元々の根拠とされていますが、
やっぱり信憑性ははなはだ疑問ですね。
と、B型のワタシにも希望が出てきたところで、
次は現状ではこの血液型性格診断、どういう風に扱われているのか見てみましょう。
やっぱり、血液型と性格の関係は、「ある」という人と「ない」という人に分かれます。
とりあえず、「関係ない」という人の意見を見てみましょう。
関係無いという意見
関係ないという人達の中で鼻息が荒いのは科学者・心理学者などの偉い人たちです。
科学的・医学的には
確かに科学的には?医学的には?という視点は
こういう話題の時に1つの指針として大切です。
しかし科学や医学など鵜呑みにする我々ではない、この大宇宙の中においてたかが人類の知恵など(略
と、謎のささやきは置いといてそれらのデータを見てみることにしましょう。
これまで科学者や心理学者がいろいろ実験をしてきたそうです。
大人数で統計をとって血液型と性格の関連性を分析したのですが、
血液型によって性格が分かれる傾向は出ていないとのことです。
「関係あるという証拠は無い」「関係があると断定するのは問題がある」という、
なんとも煮え切らないけど、アンタが言うのならそうなのか・・・という感じです。
それでも「関係ありそうだ」と考えたオトコマエな科学者達が、
粘り強く何度も同様の実験を繰り返したそうで、それでもやっぱり関連性がみられないそうな。
最新情報
ここまでですでに瀕死っぽい血液型性格診断の信憑性、
実は2014年に九州大学にて大掛かりな実験が行われました。
おお、去年!
1万人を対象に生活上で起きる色々な好き嫌い等を訪ねて意識調査が行われました。
その結果、やはり血液型によって性格の違いはほとんど確認されませんでした。
この実験結果は、面接などで血液型を聞かれることが多いという現状の
血液型差別問題への問題提起にもなりそうだとのことです。
B型だって気遣いはするんだぞ!って声の後押しにもなりますかね(・∀・)
その他、否定派の意見
他にも否定的な意見はあります。
・これだけ色々な人や性格があるのに、たった4パターン、RH±を入れても8パターンに
分けるなんて乱暴すぎる。
・血液型占いなんて信じてるのは日本人と、日本から伝わった韓国くらい。
欧米諸国は血液型占いは科学ではなくオカルトのような扱いになっています。
というわけで、血液型性格診断というのは、そもそもがムチャクチャな論文や本を元にスタートし、
マスコミが煽ったので知れ渡ったというのが流れで、どうも信じるに値しないようですね。
それでも当たってる気がする
科学的根拠が否定されているといっても、
自分や周囲の人を見ると当たってるように見えて仕方ない場合もありますね。
何気に私もそのクチなんですが・・・。
その点も否定派の人によって次のような形で説明されています。
バーナム効果
たとえばA型は神経質でマジメで慎重、B型は楽天的で自由でマイペース、みたいに
曖昧でどうとでも捉えられるような性質を定義しておくことで、
自分の性格がそれに当てはまった時に「当たってる!」となる傾向です。
占いや予言などでも使われる手法です。
思い込み効果
普段から「私はB型だから縛られるのが嫌いなんだ!」
「私はA型だから几帳面なんだ!」と思っていて、
そういう場面に出くわした時に「やっぱり血液型占いは当たってる」と感じてしまうパターン。
そりゃほとんどの人は几帳面な部分もあるし、縛られるのはイヤですね。
そしてそう思い込んでそういう生活を続けることで、
本当にそういう行動ばかりするようになっていくという「ピグマリオン効果」なるものもあります。
可愛い名前の効果なら大歓迎です(^ω^)
そういう問題・・・なのです。
B型やAB型の名誉を守るためと宣言して調べて書いてきた今回の記事、
どうやら思惑通り、少なくともあまり気にするには値しないという結果でした。
心の奥では当たってた方が面白いのにと囁くケシカラン悪魔がうごめいていたりするのですが、
今のところは悪魔さんにもお引取り願って、
可愛いピグマリオンこっちおいで(*´ω`*)ということです。(?)
これでAB型の人も変な目で見られることが減ったらいいですねー(棒読み)
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