兵庫県姫路市で秋に行われる灘のけんか祭り
屋台どうしがぶつかりとても迫力のあるお祭りです。

けんか祭りは何ヶ所かやっているところがあるみたいですが
灘のけんか祭りはその中でも1番規模が大きいそうです。

今回はそんな灘のけんか祭りの由来や意味を調べてみました。

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灘のけんか祭りの由来はなに?

毎年10月14・15日に行われる灘のけんか祭り。
どうして始まったのでしょうか?

灘のけんか祭りは、松原八潘神社で昔から行われていた「放生会(ほうじょうえ)」が由来と言われています。

放生会とは、捕まえられている生き物を自由に解き放つという儀式だそうです。
生類保護・殺傷禁断の仏教思想と結びつき全国各地の八潘神社で行われていました。
松原八潘神社では、11世紀~12世紀頃に放生会が始まったと言われています。

始めは弦楽器などを奏でる優雅な祭りだったそうです。
ですが明治維新の後、神仏分離令により
今までお祭りを取り仕切っていた、八正寺が神社から切り離されてしまい、今のけんか祭りになったと言われています。

けんか祭りの長い歴史は、意外にも弦楽器を奏でるのが始まりだったのですね。

けんか祭りは、お神輿をぶつけ合いますよね。
どうしてなのでしょうか?

西条祭り だんじり 由来

けんか祭りのお神輿の意味は?

灘のけんか祭りのお神輿は3基あります。
これは、松原八潘神社に氏神さまが3体いるからです。

一の丸:応神天皇(おうじんてんのう)
二の丸:神功皇后(じんぐうこうごう)
三の丸:比売大神(ひめおおかみ)

お神輿3基には上の神様がそれぞれ乗っているそうです。

そして、この3基のお神輿とともにぶつかり合うのは、
旧7ヶ村にあるそれぞれ屋台6基です。

お神輿や屋台は、壊れれば壊れる程神意にかなう、1年間縁起がいいと言われています。
それに男達のプライドや意地などでお神輿や屋台を落とすことなくぶつかり合う、これがけんか祭りの1番の魅力なのでしょうね。

お神輿・屋台の装飾や大きさが違うので、違いを見るのもけんか祭りの楽しみの1つかもしれませんね。

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ぶつけ合いには、こんな由来があります。
出兵時の、軍船が波に揺られてぶつかり合う様子を表現しているとか、
軍船の船底にくっついている牡蠣をこすり合わせて落としているのを表現しているなど言われています。

お神輿や屋台が壊れたあとは1年かけて修復していくそうです。
それ程激しい練り合わせなんですね。

こちらの動画ですが、練り合わせの動画です。
よければご覧になってみてください。

灘のけんか祭りの太鼓!

灘で打った太鼓が、瀬戸内海を超え四国でも聴こえたと言われる程激しい大太鼓。

そんな太鼓打ちに誰もがなれる訳ではないようです。
血筋や推薦がなければならないのです。

そんな太鼓打ちに選ばれた人達は、屋台に乗り込み
観客の歓声に、負けない力強い太鼓の音を響かせるそうです。

太鼓の打ち方は各地域により違います。
太鼓の音を聞けばどこの地域かがわかるそうです

太鼓打ちは、選ばれた人しか出来ないのですね。
そして、地域により打ち方が変わるのもびっくりです。


死ぬまでに1回見ておいた方がいいと言われる灘のけんか祭り。
練り合わせの迫力、屋台お神輿の美しさ。
太鼓などの魅力がたくさんあると思いました。

ですが、毎年怪我人もでているようなので小さい子供がいる方などは、安全な場所の確保が必要ですね。

危険を伴うお祭りだと思いますが、伝統的なけんか祭り。
人混みや安全に気をつけ、みなさんも1度行ってみてはいかがでしょう?

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