皆さん、節分になると恵方巻き食べる人多いんじゃないでしょうか。
私もご多分に漏れず縁起担ぎだかなんだかよく分かってないけど、毎年食べてます。
まあ節分にかこつけて美味しいお寿司を食べたいだけだったりするのかも?
今回はせっかくなので縁起の良い恵方巻きの由来について確認したいと思います。
そうすることで、さらにありがた~く頂くことができるでしょう。
・・・と思ったのもつかの間、起源は意外に軽かったというオチなのでした~。
ところで昔、恵方巻きを食べていた記憶、ありますか?
昔と言っても、明治とか大正とか戦前じゃないですよー。
あなたが子供の頃のことです。
あ、若い方は普通にあると思いますが、昭和生まれの方とかどうでしょう?
少なくとも私が子供の頃には恵方巻きを食べるなんて習慣はなくて、ある時から急に食べだしたんですよね~。
そして、そういう人が多いのです。
その理由は、恵方巻きの奥浅~い歴史にあります。
恵方巻きの由来はなんとセブン・イレブンなんだとさ。
その前から古い風習として巻き寿司を食べる風習は細々と存在してはいたのですが、それほどメジャーな習慣でもなかったようです。
そこへ1998年(平成10年)、セブン-イレブンが巻き寿司を全国展開するにあたって、このマイナーな風習に目をつけたわけです。
「恵方巻き」という縁起の良さそうな名前も、その時に広島のセブン-イレブンのオーナーによって命名されたようで、それ以前にはこの呼び方はしなかったとのこと。
「丸かぶり寿司」とか「幸運の巻き寿司」などと呼ばれてました。
「恵方巻き」の呼び名、これだけ全国でに知れ渡ったら、それこそいい気分でしょうね~。
巻き寿司を食べる風習をさかのぼると・・・・
恵方巻きが流行るようになった一番大きな要因がセブン-イレブンだったので先に書きましたが、ここではセブン-イレブンに目をつけられる前のそもそもの古い風習について触れてみます。
一番古く文献に登場するのは安永5年(1776年)になっていて、江戸時代あたり、アメリカが独立宣言とかその辺ですね。
この時点では詳しいことはよく分かっていません・・・。
恵方巻きについて多少具体的な話が出てくるのは江戸時代末期の頃、大阪の船場で商売の繁盛を願って巻き寿司を食べたりし始めたのがこの風習の最初みたいです。
結局「風習」と呼べるほどのシロモノでは無いようで、廃れてしまって行われなくなったようです。
節分に巻き寿司を食べてハッピーみたいな話が出てくるのはまだまだ後の時代。
そして昭和7年、「大阪鮓商組合」と「海苔協会」と力を合わせて巻き寿司を売るためのチラシを配るというキャンペーンを展開したということです。
ここでそれなりに有名にはなったのですが。
・・・が、そこまでの話で、特に民間には定着せず・・・。
次にこの巻き寿司を食べるというブーム(?)が来るのが1973年。
大阪海苔問屋協同組合が、海苔を寿司屋に納める際にチラシを配っていたようです。
そして大阪のデパートにも「幸運巻き寿司」という名で寿司屋で売っていたとのことです。
そして1977年、大阪の道頓堀にて「海苔祭り」が行われ、そこで「巻き寿司の早食い競争」がメディアに取り上げられ、民間にも知られることになりました。
発祥から現れては消え、現れては消えでナカナカ日の目を見ることがなかったこの風習、これら1970年代の海苔業界の怒涛のキャンペーンによりお茶の間に知られることに!
そして冒頭のコンビニのキャンペーン展開へと続き、今や節分の一大イベントとして定着することになりました。
「風習」というより、もっとビジネス的なスタンスな気もしますね。
今や、豆まきはしないけど恵方巻きは食べるというお家も多いのではないでしょうか?
起源を知ってしまえば神聖なムードを全く感じないこの風習、今回からどんな思いで無言で巻き寿司を食べれば良いのでしょうか・・・。
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