我が家では御多分にもれずここ数年、節分になると、恵方巻きを堪能しています。
ウチでは南東を向いて無言で食べるというスタイルなんだけど、だいたい誰かが途中でしびれを切らして何か喋ってしまうんですよね~。
まあその忍耐の無いのが私だったりするもんで、我ながら少しくらい黙って食べることができないものかと考えまして。
もしかしたら恵方巻きの意味を知ってたら多少は我慢できるかも?
というわけで、恵方巻きの起源について迫っていこうと思い立ちました~。
あ、恵方巻きと書いて「えほうまき」と読みますよ(`・ω・´)
「しかし昔こんな風習あったっけ?」という疑問にもお答えします。
恵方巻きの名付け親、まさかの??
【恵方巻き】
すごく趣のあり、縁起も良くて日本古来の良さがにじみ出ている麗しい呼び名。
さぞかしこの名前にはきっと深い歴史を含んだ、思わず手を合わせてしまいそうになるエピソードがあるんだろうな~。
ワクワク・・・。ということで本題。
元々「恵方巻き」という名前ではなく、「節分の巻き寿司」「幸運巻き寿司」などと呼ばれていたそうです。
「丸かぶり寿司」なんて、いかにもそのまんまな呼ばれ方もしていたようです。
「恵方巻き」っていう名前は存在していなかったんですね。
その名が初めて世に出たのが1989年(平成元年)・・・って、意外に最近!?
あなたもご存知、かの「セブン-イレブン」が節分巻き寿司を「恵方巻き」という商品名で発売しました。
それ以来、節分の巻き寿司は「恵方巻き」として世の中に定着していったということでした。
まさかの名付け親!
確かに昔は「恵方巻き」なんて言葉も行事も記憶がなくて、なんで巻き寿司なんて食べてるんだろうという密かな疑問をいだいてましたが、そういうことだったんですね~。
恵方巻きっていつからどこではじまった?
もちろん何から何までコンビニが発祥というわけではなく、元となった由来はあります。
が、複数の説があり、確かなことはハッキリしないようです。
歴史の古いもので
・豊臣秀吉が海苔巻きを節分の前日に食べて戦に出陣したら大勝利を治めた。
・江戸時代末期、大阪の船場で商売の繁盛をお祈りする風習が元となっている。
このあたりの説が語られています。
というかこの程度なんですね~。
ですがそれほど大きなイベントではなく、大阪でひっそりとお家で巻き寿司を食べるぐらいでした。
節分なので巻き寿司を食べよう・・・というくらいのもの。
関西以外ではかなりマイナーな風習でした。
いったんこの風習は廃れてしまったのですが、1973年に大阪海苔問屋共同組合と寿司屋が共同で海苔を売ろうと巻き寿司のキャンペーンを開始。
店頭に貼りだしテレビで「節分には巻き寿司を」と大宣伝し、早食い競争なども行われ、一気に日本中に広がりました。
・・・が、そこまでの大きな効果というわけでもなく、やはり生活の一部として節分の巻き寿司は各家庭で食べられていました。
結局、今のような「節分の恵方巻き」としての地位を確立したのはコンビニの力によるところが大きいのです。
今は節分に豆まきはしないけど、恵方巻きは食べる家庭も多いですね。
言ってしまえばバレンタインのチョコと同じような感じで、ある程度歴史のある風習に業界が乗っかって作り上げたイベントという感じです。
というわけで恵方巻きの起源の話でした。
だいたいこういう日本の行事を調べたら、神事とか神様とか、伝統的な起源にたどり着くのですが、恵方巻きに関しては業界の思惑みたいなものが前面に出てきてしまいました。
コンビニチェーンのの戦略が大当たりしたという視点ではかなり勉強になりました。
なんせ、民間の毎年の行事として浸透させるのに成功した事例ですからね。
しかし縁起が良いのかどうか、なかなか考えされられるなあ・・・。
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