インフルエンザの4倍も感染力があると言われているおたふく風邪。
症状は人それぞれですが、年齢があがっていくにつれ重症化しやすいと言われています。
耳たぶから耳の前の顎のラインが腫れ、痛みもでてくるおたふく風邪。
合併症や後遺症が出る可能性もあるそうです。
今回はこんなおたふく風邪について
おたふく風邪にかかったときの後遺症や合併症は?
妊娠してる人がかかったらどうなるの?
痛いときの食事方法は?
を、調べてみました。
おたふく風邪にかかったときの後遺症や合併症は?
症状は人それぞれのおたふく風邪は、子どもの場合、
自覚しないまま完治をしてしまうこともあります。
ですが、こういう場合でも後遺症になっている場合があります。
未就学児の場合だと、小学生入学時の健康診断で気づくことも少なくないそうです。
おたふく風邪にかかったときになる後遺症や合併症はこういうものがあります。
・無菌性髄膜炎
おたふく風邪のウイルス「ムンプスウイルス」が、原因でおこります。
ムンプス髄膜炎とも呼ばれており、症状は頭痛、発熱、嘔吐、けいれんなどです。
顔が腫れて、この症状が数日後に現れたら無菌性髄膜炎になったサインです。
発症頻度は、おたふく風邪にかかった人の2~10%と言われています。
約2週間ほどでよくなりますが、稀に悪化しおたふく脳炎やムンプス難聴になることもあります。
・おたふく脳炎
髄膜炎は髄膜の炎症からなりますが、脳炎は、脳に直接炎症がおこります。
そのため、髄膜炎よりも重い痙攣や意識障害というような症状がでてきます。
顔が腫れてからと、7~10日と遅れて来る場合があります。
ですが、おたふく脳炎は脳炎の中でも比較的経過がよく、発症頻度も5000人に1人と少ないです。
・ムンプス難聴
ムンプス難聴は、15歳以下の子どもの発症率が高く、発症頻度は1000人に1人が発症すると言われています。
突然めまいや、ふらつき、嘔吐などの症状が現れ、耳が聞こえにくくなります。
方耳だけが聞こえなくなる場合が多く、また、顔の腫れがない場合でも発症していることがあります。
なので、症状をうまく伝えられない小さな子どもの場合気づけないこともあります。
また、ムンプスウイルスには特効薬がないため、難聴になってしまったら治す事が出来ません。
・睾丸炎
おたふく風邪にかかった15歳以上の男性20~30%の確率で発症します。
顔の腫れが出てから8日以内に発症する事が多く、発症したら睾丸の腫れや痛み、発熱や頭痛などの症状が現れます。
また、睾丸炎になった人の20~30%の人に睾丸の萎縮が現れます。
ほとんどの場合、片方だけの炎症で済み、萎縮した場合も、後遺症で不妊症になる確率は低いですが、両方とも重症化してしまった場合は、不妊症になることもあります。
・卵巣炎
おたふく風邪にかかった成人女性の7%が発症すると言われています。
おたふく風邪と同時に発症し、発熱や下腹部の痛みなどの症状が現れます。
おたふく風邪による卵巣炎の場合、不妊症になることはほとんどないそうです。
睾丸炎も卵巣炎も成人前の子どもが発症する事はほとんどないそうです。
・膵臓炎
おたふく風邪発症後7~10日後に、上腹部の痛み、下痢や嘔吐などの症状が現れます。
発症率は、ごく稀で重症化することもほとんどありません。
・心筋炎
おたふく風邪の合併症で発症することはほとんどありませんが、突然死してしまうこともあります。
症状は、胸痛、呼吸困難などおたふく風邪が発症してから1~2週間で症状が出ることがあります。
おたふく風邪になってしまい、症状が少しでもおかしいなと感じたらマスクを着用し、病院にかかった方がよさそうですね。
また、小さな子どもがいる方は、発症後も子どもの様子に注意し合併症などの症状が現れていないか確認しなければなりませんね。
おたふく風邪、妊婦さんが発症してしまった場合どうすればいいのでしょうか?
妊娠している人が発症したらどうなるの?
妊娠中におたふく風邪にかかり、産まれてきた子に障害がでたという事例はないそうです。
ですが妊娠初期、特に3ヶ月頃までの場合ですと流産してしまうこともあります。
また、大人は重症化しやすいので、お母さんの健康状態が悪化してしまうことがあります。
おたふく風邪の予防接種は、妊娠中だと受けることができません。
なので、手洗い・うがいやマスク着用などを徹底していき、移らないようにするのが大事です。
妊婦さんは、風邪をひくと重症化しやすいので普段から気をつけていきたいですね。
おたふく風邪は、唾液線の炎症をおこすこともあります。
そのため水を飲むのも痛くて飲めない…ということも出てきます。
その場合の食事方法はどうすればいいのでしょうか?
おたふく風邪にかかったときの食事方法は?
頭痛・発熱などの症状により食欲が低下し、
さらに顔が腫れてしまい口が開けにくくなり痛みを伴うことも…
そうなるとなかなか食事がとれなくなってしまいますよね。
その場合は普段通りの食事ではなく、
噛まなくても飲み込めるような食べ物を食べるようにしましょう。
また、辛いものや味の濃いものは唾液がよくでてしまい唾液線を刺激し、
痛みが出ることがあるので避けた方がいいと思います。
また、飴は噛まなくてもいい食品ですが、唾液がよく出るものなので痛みが出てきてしまいます。
唾液を飲み込むことさえ痛い!と言う場合は、
病院に相談し点滴をしてもらうのもいいと思います。
おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスの特効薬は、
まだ開発されていないそうです。
その為、痛み止めや解熱剤を必要に応じながら使い、
完全に治るのを待つようにしなければなりません。
合併症や後遺症もムンプスウイルスによるものなので、すぐに治す事ができません。
おたふく風邪にならないように、予防接種を受けたり、
普段から風邪や感染症にならないように手洗い・うがいをしっかりしなければなりませんね。
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